家づくりQ&A

Q&A 平屋と太陽光発電について

2024.08.06

こんにちは。長沢です。

毎日暑い日が続いておりますが、テレビニュース等でも連日のように、熱中症対策として我慢せずにエアコンの使用を呼び掛けております。

もちろん、体調のことを考えればエアコンの使用はもはや必須ですが、やはり気になるのが電気代ですよね。

平屋における太陽光発電は平屋の建物特性を生かした発電になる為、経済的に暮らすうえで新たな選択肢となりうるかもしれません。

はじめに、「Q&A 平屋の光熱費のメリットは?」の冒頭で挙げた話題と関連して、
近年では光熱費の高騰が叫ばれていますが、自然の恵みを利用して電気の自給自足が可能な太陽光発電の導入がオススメです。

また、何かと注目度の高まっているSDGsの目標である「持続可能な社会」の実現に向け、
菅元首相による2020年の「2050年カーボンニュートラル宣言」を受けた、さまざまな取り組みは記憶に新しいかもしれません。
特に東京都では2030年までに都内の温室効果ガスを50%削減する「カーボンハーフ」の実現に向け、再生可能エネルギーの利用拡大を推進しています。
それに伴い2025年4月から大手ハウスメーカーなどが供給する新築住宅などを義務の対象に「太陽光発電設置義務化」が始まるなど、
住宅において再生可能エネルギーである太陽光発電に対して注目が集まっています。

ここで住宅に太陽光発電の導入をオススメする3つのメリットです。

 

1.毎月の電気代の削減が可能

太陽光発電を導入する大きなメリットである、発電した電気は無料で自分の家で使うことができるため、
その分の電気は電力会社から購入せずに済み、毎月の電気代の削減が可能になります。
しかし、太陽光発電のシステムだけでは電気を貯めておくことができない為、昼間に発電した電気を貯めておいて夜間に使うことができません。
そこでFIT制度(固定価格買取制度)を利用することで、電気代を削減することができるだけでなく、発電して余った電気を電力会社に売ることで売電収入を得ることができます。

 

2.停電時にも電気の利用が可能で防災性が高まる

災害時などで停電が起きてしまった場合でも、太陽光発電ができれば昼間は電気の利用が可能です。
もちろん発電量は天候に左右される為、天候によっては発電が追い付かず電力の節約が求められますが、
近年の夏場のように冷蔵庫やエアコンなど、稼働しなければ我々が生きることすら危ぶまれる状況に陥ることが想像できる場面においても防災性が高まるでしょう。
また、蓄電池も併設することで1.でも述べた夜間に電力が使えなくなることは解決しますし、
不安要素の多い災害時において電力が使える安心感は、蓄電池における恩恵が顕著に表れます。

3.発電にあたりCO2をほとんど排出しないため、脱炭素社会に貢献する

太陽光発電において、太陽光のエネルギーが電力へ変換される過程において、CO2をほとんど排出しないとされている為、
冒頭で述べたように近年の脱炭素社会の実現に向けた世の中への貢献度が高いです。

次に平屋の建築特性上、3つの特徴から太陽光発電に向いていると言えます。

 

1.平屋は高さ制限を受けにくく、発電効率の高い屋根形状を作りやすい

現在の住環境において、計画的に秩序ある市街地を形成するために都市計画法に基づいた用途地域というものが定められ、
その地域に建てられる建物の種類や大きさなどの制限がかけられています。
たとえば街中で不自然に上階が斜めに切り取られたマンションを見かけたことがあると思いますが、
あれは建築物の高さを規制するルールに基づいて作られたものになります。
平屋においてはそのような高さによる制限とそれに伴った屋根形状の制限を受けにくく、
屋根形状の自由度が高いといえるでしょう。
太陽光発電においては太陽からの日射と太陽光パネルの角度が非常に大切である為、
発電効率の高い屋根形状を作ることに繋がります。

 

2.屋根面積が二階建てと比べて広く取れるため太陽光パネルを多く載せることができて発電量も大きい

平屋は同規模の延べ床面積である場合、二階建てよりも屋根面積が大きくなる為、太陽光パネルを多く載せることができます。
太陽光発電は設置するパネルの枚数により発電量が左右されるため、二階建てよりも発電量が大きくなり適していると言えます。
しかし、面積が大きいからといって屋根面すべてに太陽光パネルを敷き詰めた場合、
隣家が近接している状況では影の影響を受ける為、周辺環境や太陽光パネルの配置に気を付けなければなりません。

 

3.平屋のメンテナンス性の高さ

「Q&A 平屋のメンテナンスメリットは?」の2.3.の項目に関連して、
太陽光パネルの設置にかかる足場台がかからない他、その後運用していくにつれて発生したトラブルに対しても屋根へのアクセスが容易な為、
大事に至る前に対応できる可能性が高まります。
特に太陽光パネルは高価なものである為、トラブルが起きてから間に合ううちに対応ができれば修繕費も抑えられ、経済的に過ごすことができます。

 

以上より、住宅において太陽光発電の導入による発電力のポテンシャルを活かすことができるのは、
屋根面が広く太陽光発電に適した屋根形状を作ることができる建築特性を持った平屋であり、経済的な暮らし方を送ることができるかもしれません。

 

千葉市、印西市、八千代市等で平屋づくりをご検討する際は、是非DAISHUにご相談ください。自然エネルギーを利用したエコで快適なお住まいをご提案させて頂きます。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

この記事を書いた人
長沢 逸郎
住宅アドバイザー

二級建築士/宅地建物取引士