家づくりQ&A

Q&A 平屋で子育てのメリットは?

2024.05.08

こんにちは。長沢です。

平屋はシニア世代向けの『終の棲家』のイメージが強いかもしれませんが、
実は「子どもの見守りと生活動線」の観点から子育て世代にもおすすめでき、また人気が増えております。

どのような理由からでしょうか?

今回は平屋の特長と子育てについてまとめてみました。

1.家族が集まりやすい

平屋では家族みんなが同じ階で生活しているため、自然とリビングへと集まり、コミュニケーションのきっかけとなります。
特に思春期の子どもは親との接触を避けて自室にこもってしまいがちです。
二階建て住宅であれば、学校から帰宅後リビングを通らず、廊下を抜け、階段をのぼり、自室へと向かうかもしれません。
しかし、平屋では生活動線上、階段は存在せずリビングを介して自室へと向かうので、
過干渉になりすぎないけれども顔は合わせるため、思春期という難しい時期でもコミュニケーションのきっかけになります。

 

2.生活動線がフラットになる

平屋では階段は存在しないため、生活動線に縦移動がなく、すべて横移動で完了します。
例えば二階建て住宅でありがちな「一階の洗面脱衣室で洗濯機を回して、終わったら洗濯籠を担いで階段をのぼり二階のベランダに干す」といった肉体的な負担があります。
また子どもが幼い時、二階建て住宅で子どもとは違うフロアで家事をすることは、常に気を張っているため精神的な負担にもなりかねません。
しかし平屋ならば生活動線がフラットになるため、家事は横移動だけになり、家事をしながら子供の見守りもしやすくなります。

 

3.子どもがすぐに庭に出て遊べる

前項の「生活動線がフラットになる」に関連して、居室での生活と庭での子どもの遊びも当然フラットになるため、居室にいながら見守りができ、子どももすぐに庭に出て遊ぶことができます。

 

4.子どもの事故リスク軽減

階段があると子どもの転落事故にもつながります。「子どもの転落に注意!(消費者庁・令和4年)」では、乳幼児の育児経験がある消費者の約4割が子育て中に転落事故の経験があり、その約3割が医療機関を受診した経験があると消費者庁の実施した調査に回答しています。子どもは危険を顧みず思わぬ行動をとって事故にもつながるため、平屋は事故リスク軽減にもなります。

参考:消費者庁 「子供の転落に注意!」

https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_061/

 

以上より平屋に住まうことは子どもが幼い時から成長した時まで子育ての観点からも大変向いていると言えます。

 

◆将来の増築をお考えの方へ◆
Q&A 平屋をあとから増築などで二階建てにすることは出来ますか?

この記事を書いた人
長沢 逸郎
住宅アドバイザー

二級建築士/宅地建物取引士