家づくりQ&A

Q&A『平屋のバルコニーやデッキの活用について』

2024.10.30

こんにちは。長沢です。

以前掲載したテーマ「平屋の豊かな過ごし方3選」でもご紹介したように、室内とつながるよう屋外空間を設計した場合、生活フロアの高さが地面と近い平屋では豊かな暮らしに繋がります。

今回はバルコニーやデッキを活用した平屋での暮らし方を2つご紹介します。

 

1.インナーバルコニー

バルコニーの使い方の中でも特に室内と屋外のつながりがあるのがインナーバルコニーです。
(本来であればバルコニーとは2階以上に設置される屋根のない空間の事を指す為、平屋には存在しませんが、ここでは便宜的にバルコニーという言葉を使います。)
インナーバルコニーとは天井や壁や窓に囲まれている半屋外空間であり、すなわち建物内部の一部が屋外になった屋根のない空間の事を指します。

ここでは平屋におけるインナーバルコニーを設置するメリットを2つご紹介します。

(1)空間に開放感が生まれる

建蔽率の関係で同じ敷地の場合、2階建て以上の住宅に比べて1階の床面積を確保しにくい平屋である為、プラン次第では屋内空間を窮屈に感じてしまうこともあります。
しかしインナーバルコニーがあれば視野に半屋外空間が入る為、屋外とのつながりを緩やかに感じることができ、視覚的にも空間に開放感が生まれます。晴れた日には窓を開けて積極的に外気を取り込むとより一層屋外とのつながりを感じることができます。
またリビングと隣接してインナーバルコニーを設けた場合、セカンドリビングのように使うこともできます。

(2)1つの空間として居場所ができる

前項のように空間をより際立たせてくれるインナーバルコニーですが、1つの空間としてのポテンシャルもあります。
たとえば、隣地との関係で庭や洗濯物干場が人に見られてしまうだとか、適切なスペースが取れないなど配置がうまくいかないケースがあるかもしれません。そんなときインナーバルコニーは建物内部で屋根がない空間になっているというプライバシー性の高さから適切な空間になり得ます。

庭として使う場合、子どもを遊ばせていても近所から騒音の苦情が入るリスクも減りますし、BBQなどの本来庭で楽しむにしてはにおいで近所に対して少々気をつかってしまうこともインナーバルコニーでは気兼ねなく楽しむことができるでしょう。

洗濯物干場として使う場合、隣接してランドリールームを設けると普段使いとしてもインナーバルコニーは家事を楽にこなすことにおいて大いに役に立つでしょう。
また電源や水栓を設けることで自宅にいながら気軽にアウトドアを楽しむことができる空間として設えることができます。

 

2.デッキ

テラスはすべてのフロアの高さと地面の高さが近いという平屋の建築特性上、室内と屋外とのつながりを大いに感じることができる為、開放感ある空間を作ることが容易です。
デッキとはウッドデッキなどが挙げられますが、屋外にある居室の延長の空間として扱うことができます。屋内と屋外のつながりにおいてインナーバルコニーと大きく異なる点はありませんが、デッキは建物の外周部に設けられる為、インナーバルコニーよりもさらに開放感を感じることができます。
またデッキに手すりやフェンスを設けることで布団などの大きなものも干すことが可能になります。

このように平屋の暮らしにおいてインナーバルコニーやデッキを設けることは空間に開放感が生まれ居場所にバリエーションを生み出します。
お茶したり、食事したり、読者したり、子供を遊ばせたり、物干場としても利用でき、様々なシーンで様々な用途として楽しめる為、生活に豊かさをもたらすこと間違いないです!

 

このようなバルコニーやデッキのご提案も、もちろんしっかりとお手伝いさせて頂きます。

千葉市、印西市、八千代市周辺で平屋をご検討する際は、是非DAISHUにご相談ください。

この記事を書いた人
長沢 逸郎
住宅アドバイザー

二級建築士/宅地建物取引士