家づくりQ&A

Q&A『平屋におけるプライバシー確保の方法は?』

2024.10.16

こんにちは。長沢です。

10月に入りようやく涼しくなってきましたが、日中は暑い日もまだまだあり、昼夜の気温差も激しいので、体調を崩されている方も少なくないと思います。
皆さま風邪などひかぬよう十分にお気を付けください。

さて今回はプライバシー確保についてお話をさせて頂きます。

住宅は人を様々な要因から守ってくれるものです。その中でもプライバシーの確保は快適に暮らすうえで非常に重要な要素になります。
特に平屋においては全ての窓が一階にあるので、設計段階で敷地の周辺環境や隣家の窓の位置なども考慮する必要があります。

プライバシーの確保における重要な目的は防犯を考慮することです。警視庁のデータによると都内で発生した侵入窃盗(空き巣、忍び込み、居空きなど)のうち、一戸建て住宅がターゲットになったものは19.7%、その他の住宅(3階建て以下)14.9%となっており住宅が狙われる割合が高くなっています(東京の犯罪 令和5年版 侵入窃盗の発生状況,警視庁,2024年3月18日)。またALSOKが公表している全国治安ワーストランキング2021においては、住宅侵入盗認知件数が1位千葉県2位埼玉県となっており、DAISHUの施工エリアでは防犯を考慮することは無視できない項目と言えます(全国治安ワーストランキング2021,ALSOK HP,閲覧日2024,9月6日)。

そこでプライバシーの確保において重要なポイントを3つご紹介します。

1.外と内でお互いに確認できる程度の目隠し

外と内を完全にシャットアウトしてしまうことがプライバシーの確保において重要だと思われがちですが、防犯を考慮すると死角が多くなり侵入されていることに気づかなくなってしまう為、実は得策ではありません。空き巣に狙われやすい住宅の特徴として

(1)人通りの少ない土地

(2)死角が多い建物

(3)深夜の時間帯

以上の3つが挙げられます。

住宅で解決できるのは(2)死角が多い建物 ですが、植木やフェンス、塀などで適度に家の内を隠しながら外の様子も伺えるような設えにすることが大切です。またどうしても間取り的に外の様子を伺えるような設えにできない場合は踏んだ時に音がよく鳴る砂利を外構に敷き詰めることや、防犯カメラや人感センサーのついたライトを設置することが選択肢として挙げられます。

 

 

2.中庭を設ける

空き巣に入られる際、玄関からの侵入より窓からの侵入の方が割合が高くなっているため、外壁面の窓を減らし中庭を設け、採光は中庭から取り入れるコの字型やロの字型のプランも有効です。これらのプランは道路面からの外部の侵入者を防ぐだけでなく、隣家からの視線を遮ることができるプライベートな庭を持つことになる為、防犯だけでなくプライバシーの確保の面からみても非常に高くなっています。

 

 

3.隣家からの視線

前項で挙げた隣家からの視線もプライバシーの確保で考慮すべきポイントになります。冒頭に挙げたように平屋では窓がすべて一階にある為、隣家が二階建て以上の住宅であった場合には見下ろされるようになります。そのため軒を深めに作ることや、シェードを張ることは視線を遮るうえでは対策になります。また計画の段階で隣家の窓の位置や周辺の住宅環境を考慮し敷地選定や設計を進めることで、後にプライバシーを確保する対策を講じる必要がなくなります。

 

このように平屋では一階しかフロアが無いがゆえのプライバシーの課題点もありますが対応策は多く存在し、プライバシー確保に対応された平屋は素敵な住環境となります。

 

千葉市、印西市、八千代市周辺で平屋をご検討する際は、是非DAISHUにご相談ください。

プライバシーを確保した素敵な平屋をご提案をさせて頂きます!

 

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この記事を書いた人
長沢 逸郎
住宅アドバイザー

二級建築士/宅地建物取引士