家づくりQ&A

Q&A『平屋住宅におけるパッシブデザイン設計とは?』

2025.01.30

こんにちは。長沢です。

平屋住宅におけるパッシブ設計とは、自然エネルギー(太陽光・風など)を活用し、エネルギー消費を抑えながら快適な住環境を実現する設計手法です。
以下のようなポイントを考慮することで、快適で省エネな住宅を実現できます。

1.日射のコントロール

① 冬の日射取得

・南向きの大きな窓を確保し、冬に太陽光を取り込む
・蓄熱性の高い床材(タイルやコンクリート)を採用し、日中の熱を蓄えて夜間に放熱

② 夏の日射遮蔽

・庇(ひさし)や軒を適切な長さに設計し、夏の高い日差しを遮る
・外付けブラインドやシェードを活用して、日射を窓の外でカット
・落葉樹を植える(夏は日差しを遮り、冬は葉が落ちて日光を通す)

 

2.風の流れを活用(自然換気)

① 通風の確保

・南北に窓を設けることで風の通り道を作る
・異なる高さの窓を設置し、温度差による空気の流れ(重力換気)を利用
・吹き抜け+高窓を設けて、上部の暖気を排出する

② 給気・排気のバランス

・風下側の窓を小さめにして風の流速を上げる(ベンチュリ効果)
・風の流れがスムーズになるように間取りを工夫する(行き止まりを作らない)

 

3.断熱・気密性能の向上

① 高断熱

・屋根・壁・床に高性能な断熱材(グラスウール、セルロースファイバーなど)を採用
・樹脂サッシLow-E複層ガラス窓orトリプルガラスを使い、窓からの熱損失を抑える

② 高気密

・隙間の少ない施工を行い、冷暖房の効率を向上

 

4.自然と調和する間取り・配置

① 周辺環境を考慮

・隣家の影を避け、日当たりを確保する配置
・周辺の風向きを調査し、通風の良い配置にする
・庭やデッキを活用し、内外のつながりを意識する

② ヒートアイランド対策

・屋根・外壁に明るい色を採用し、日射反射率を上げる
・緑化(屋上・壁面・庭)で熱を吸収し、快適な外部環境を作る

 

平屋住宅はワンフロアであるため、パッシブ設計の効果を最大限に活かしやすいのが特徴です。
特に、日射コントロール・通風・断熱・気密をしっかり設計することで、エアコンに頼りすぎず快適な住環境を実現できます。

千葉市、印西市、八千代市、市川市、船橋市近辺で平屋住宅を建てるなら是非DAISHUにご相談ください。
具体的な計画では、建築予定地の方角・周囲の環境を踏まえた設計が重要ですのでしっかりとご提案させて頂きます。

 

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この記事を書いた人
長沢 逸郎
平屋専門建築士

二級建築士/宅地建物取引士