家づくりQ&A

Q&A『平屋における収納スペースの確保方法は?』

2025.01.01

こんにちは。長沢です。

暮らしやすい住まいづくりをするには収納計画もとても大事な要素。
お客様によって物の多さ、持っている物の種類は多種多様なので、これが正解!というのはないのですが、収納が少なすぎると物があふれてしまうし、ある程度確保しても使い勝手が悪いとストレスを感じたり・・・。
今回はそんな収納ついてお伝えいたします。

 

収納を考える際に一つの指標として「収納率(床面積に占める収納面積の割合)」が使われます。
一般的にはマンションでは10%前後・戸建て住宅では10~15%が理想的とされていますが家族構成や趣味によっても収納したい量は家庭により千差万別である為、収納を考える際は動線をしっかり考慮した計画がされていることが大切です。

 

平屋においてさまざまな動線(家事動線・洗濯動線・来客動線)がかぶることは構造上仕方ありません。
動線をもとに「いつ」「どこで」「誰が」「どのアイテムを」「どのように」使うのかを念頭に置くことで、無駄のない効率的な収納計画が生まれます。
その後、家の間取りの中で発生する居室にはなり得ないデッドスペースを収納スペースとしてあてがいます。収納スペースとして使える場所を6つ紹介します。

 

①小屋裏収納

小屋裏とは天井と屋根の間のスペースです。
この空間は生活に関係する動線とは一切関係ないデッドスペースになる為、季節により使用するが普段は使用しないもの(キャンプ道具やクリスマスツリー)・思い出の品を収納するなど倉庫のように使うことができます。

 

②ロフト

ロフトは小屋裏収納とは違い居室からもアクセスがしやすいスペースです。
はしごを使ってのアクセスになる為、あまり重いものや大きなものは向いていませんが季節ものの衣類や衣装ケースの保管が可能です。
スペースが必要ですが固定階段にすることも可能なのでその場合、前述のデメリットは解消できます。

 

③土間収納(シューズクローク・エントランスクローク)

土間収納は玄関に併設された土間空間で靴を履いたままアクセスすることができるスペースです。
コートや帽子などは帰宅後すぐにしまうことで花粉やウイルスの持ち込みを防ぐことができますし、高価なロードバイクやベビーカーをしまうこともでき、雨風をしのぐだけでなく盗難防止にも一役買います。
また最近だと手洗いスペースを併設しても便利になります。

 

④パントリー

パントリーはキッチンに併設される収納スペースです。
食料品や普段は使わない調理器具など収納することで家事の効率化を図れます。
玄関と直結するような動線にすると「買い物から帰ってきてそのままパントリーに運び込み収納する」と流れができます。

 

⑤スキップ収納

スキップ収納とはスキップフロアにした際に生じる空間を収納用にうまく活用した収納方法です。
勾配天井と相性がよく、空間に面白さが出るだけでなく縦の空間のムダを生まない収納です。
大掛かりなスキップフロアにせずとも和室を小上がりにすることで収納スペースは生まれますし収納空間の応用は様々です。

 

⑥ 造作家具

造作家具は大工さん・職人さんが製作する手作りの家具であり、収納機能をもたせれば収納スペースとして扱うことができます。
例えばテレビ台を造作とすることで空間に統一感を持ったまま壁一面を収納スペースにすることができ、①~⑤のように居室のデッドスペースとは少々意味合いは異なりますが空間を活用できる一例となります。

単に収納スペースの量だけでなく、生活の動線や空間のデッドスペースに着目した収納スペースの質を重視して考えることで、不要なものが増えにくくなるだけでなく暮らしやすさは向上します。
特に平屋であれば使える空間はほかの戸建て住宅に比べて限られてしまう為、このような考え方をすることで十分な収納を実現できます。

 

千葉市、印西市、八千代市、市川市、船橋市近辺で平屋住宅を建てるなら是非DAISHUにご相談ください。
使いやすく充実した収納計画もしっかりとご提案いたします!

 

◆平屋の屋根裏を有効に活用したい方はこちら◆
→『Q&A 平屋で屋根裏部屋は作れますか?

 

 

 

この記事を書いた人
長沢 逸郎
住宅アドバイザー

二級建築士/宅地建物取引士