家づくりQ&A

Q&A『高齢者や障がい者にも優しい平屋のバリアフリー設計とは?』

2025.01.15

こんにちは。長沢です。

平屋は、ワンフロアで生活が完結するため、高齢者や障がい者が安心して暮らせる住まいを実現しやすい住宅形式です。
バリアフリー設計を導入することで、さらに安全で快適な環境を提供することができます。

 

1.段差をなくし、移動のストレスを軽減

平屋の最大の利点は、階段を必要としないことですが、それでも小さな段差が障害になることがあります。
玄関や室内の敷居など、わずかな段差も取り除く「完全フラット設計」を心がけることで、車椅子や歩行器を利用する方の移動がスムーズになります。

具体的な工夫

・玄関にスロープを設置し、車椅子でも楽に出入りできる設計に。
・室内のドアや敷居を段差のないフラット仕様にする。
・庭や駐車場にも段差をなくし、玄関までのアプローチをスムーズに。

 

2.広々とした動線の確保

平屋は廊下が短く動線がシンプルなため、動きやすさに優れています。しかし、車椅子や介助が必要な場合に備え、廊下や部屋の入口の幅を広く設計するとさらに快適です。

設計のポイント

・廊下は最低90cm、理想的には120cm以上の幅を確保。
・ドアの幅は85cm以上にし、引き戸やスライドドアを採用して開閉しやすく。
・車椅子が方向転換できる直径150cm程度の回転スペースをリビングや寝室に設ける。

 

3.安全性を高める工夫

高齢者や障がい者が生活する上で、転倒や怪我のリスクを最小限に抑える工夫が欠かせません。滑りにくい床材や手すりの設置、安全な照明計画を取り入れましょう。

取り入れたい要素

・滑りにくい床材(ノンスリップ加工フローリングやタイル)を採用。
・廊下や階段、トイレ、浴室には握りやすい手すりを設置。
・足元灯やセンサーライトで、夜間の移動時も安全に。

 

4.トイレと浴室の使いやすさ

トイレや浴室は、バリアフリー設計の中でも特に注意が必要なエリアです。広いスペースと使いやすい設備を備えることで、介助のしやすさや利用者の自立をサポートします。

設計のポイント

・トイレは車椅子や介助者が入れるよう、1.5m×1.8m以上の広さを確保。
・浴室は床と浴槽の段差をなくし、シャワーチェアを置けるスペースを用意。
・トイレ・浴室ともに引き戸を採用し、手すりや滑りにくい床材を設置。

 

5.外構・庭の配慮

平屋の庭や外構にもバリアフリーの工夫を施すことで、家の外でも快適な生活を楽しむことができます。

おすすめの設計

・駐車場から玄関までスロープを設置。
・庭やアプローチに滑りにくい舗装材を使用。
・ガーデニングスペースを手の届きやすい高さに設置。

 

平屋のバリアフリー設計は、生活動線のシンプルさを活かしつつ、段差の解消や安全性、快適性を高める工夫が重要です。高齢者や障がい者が安心して暮らせる住まいを実現するためには、住む人の状況や要望に合わせた柔軟な設計が求められます。

バリアフリー平屋は、家族全員が安心して暮らせる「長く住み続けられる家」として、これからの住まいづくりの一つの答えと言えるでしょう。

 

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この記事を書いた人
長沢 逸郎
住宅アドバイザー

二級建築士/宅地建物取引士