家づくりQ&A

Q&A 平屋を建てるのに、木造や鉄骨など何が一番良いですか?

2023.10.28

こんにちは。長沢です。

住宅の構造は木造や鉄骨などいくつか選択肢がありますが、何が一番良いのか?疑問に思われますし悩みどころですよね。平屋に限らず2階建てでも、3階建てでも共通していることは構造によってそれぞれ特徴があって、メリットデメリットがございます。ご自身の思い描いているマイホームはどの構造が一番合うのか?コスト面や性能なども含めてご判断されるのが宜しいかと思います。

今回は構造に関するQ&Aです。

Q.平屋を建てるのに、木造や鉄骨など何が一番良いですか?

 

A.何が一番良いかは一概に言えず、どんな住まいにしたいかによって答えは変わってきますが、DAISHUでは平屋を建てるなら木造をおすすめします。

 

まずそれぞれの構造の特徴をお話しさせて頂きますと

【木造住宅】

住宅の構造や主要な部分に木材を使用して建築されている住宅です。
日本の気候と風土に合った造りで、古くから採用されています。
日本は木材が豊富だったこともあり、現在の日本の住宅の半数以上は木造住宅といわれています。
さまざまな工法があり、住宅会社によって採用している工法は異なります。

【鉄骨住宅】

建物の主要構造体部分に鉄骨を使用して建築されている住宅です。
鉄骨の厚さによって「軽量鉄骨造」と「重量鉄骨造」の2種類に分かれます。
戸建て住宅で主に採用されるのは、厚さ6mm以下の鋼板からなる鉄骨でつくられる軽量鉄骨造です。
ハウスメーカーが戸建の建築で「鉄骨造住宅です」といった場合の多くは軽量鉄骨造のことを指しています。

重量鉄骨造は厚さ6mm以上の鋼板からなる鉄骨で建てられ、マンションやビル、デパートなどの大型建築物で採用されることが多いです。

木造をおすすめする理由はあらゆるメリットを考えたときに木造の方が鉄骨よりも有利だからです。

●価格

断然木造の方が割安です。例えば坪単価が20万違えば床面積30坪の場合、600万円も差が出てきます。そもそも平屋は同じ床面積の2階建てと比べると費用が上がります。なぜなら、屋根の面積と基礎の面積が大きくなるからです。目安としては10%くらい2階建てよりも割高になります。その辺りも考えてトータルコストを抑えるという意味でも木造が有利かと考えております。

●断熱性能

鉄は木に比べて400倍以上も熱が伝わりやすいです。想像してみてください。真冬、鉄と木の手すりがあったとして、どちらを握りたいですか?ほとんどの方が木を選ぶと思います。ものには熱伝導率という熱が伝わる力を数値化したものがあります。素材によってこの熱伝導率は変化するのですが、熱伝導率が高いものに触れると、手の熱が素早く移動します。鉄は熱伝導率が高いので、すぐに人の熱を奪います。だから鉄の手すりを触った瞬間に冷たさを感じるのです。一方で、木は鉄よりも熱伝導率が低いので、熱がゆっくりと移動するため、冷たく感じにくい。このように「熱が移動するスピード」によって、体感温度が変わるのです。

この特徴を踏まえ冬の暖かさ、夏の涼しさを体感できる断熱性能が高い住宅をつくるには、木造の方が有利と考えられます。もちろん構造だけではなくて高性能断熱材の採用やその施工精度がさらに大事な要素となります。

 

反対に鉄骨のメリットとはどんなところでしょうか。

●柱や壁を減らして開放的な空間をつくることが可能
建物の主要部分が頑丈な鉄骨でつくられているので、木造住宅と比較して建物を支えるための柱や壁の量が少なく済みます。
広いリビングや吹き抜け、大きな窓などをつくり、開放感のある間取りが実現可能です。

一定の品質を保ちやすい
●鉄骨造の材料や部品は工場で一律生産されています。
組み立てに関しても工場で一定の部分まで組み立て、現場で組み合わせていくという工法が中心なので、ハウスメーカーや職人の能力による品質のブレが生まれにくいといえます。

 

このようにメリットデメリットをしっかりと確認したうえでどのような工法や構造がご自身のマイホーム計画にマッチしているかをご判断いただくことが大事になってきます。

 

株式会社DAISHUでは冬暖かく、夏涼しい健康快適な住まいの実現をお手伝いさせて頂きます。
木のぬくもりと香りに癒されるオンリーワンの住まいづくりを一緒にしてみませんか。
千葉、印西、八千代周辺で平屋をご検討の方は是非DAISHUにご相談ください。

暮らしを楽しむ住まいづくりを精一杯ご提案させて頂きます!

どうぞよろしくお願いいたします!

この記事を書いた人
長沢 逸郎
住宅アドバイザー

二級建築士/宅地建物取引士